テイルの性犯罪疑惑は同じNCTメンバーにも影響を及ぼした。

実際、初のソロアルバムをリリースしたばかりのジェヒョンは、本日（8月29日）予定されていたファンサイン会が無期限延期となってしまった。

それだけでなく、ドヨンやテヨンを筆頭に、NCTメンバー全員がインスタグラムでテイルの個人アカウントのフォローを外すなど、素早い“損切り”に乗り出して話題を集めた。メンバーだけでなく、事務所関係者も早々にテイルのアカウントのフォローを外したという。

ファンの反応も冷ややかだ。まだ警察の調査段階なだけに“中立”の立場を取る人も多いと予想されたが、実際には韓国国内外で多くのK-POPファンがテイルの行為に憤りを見せ、彼から背を向けている。
このようなファンの反応は、SMの素早い脱退決定によるものだった。

これまで、SMは所属アーティストの騒動に比較的寛大な立場を示してきた。

例えば、SUPER JUNIORのカンインは2009年から2度の飲酒運転や女性暴行事件などを起こし、たびたび非難を浴びてきた。繰り返される騒動でグループ全体に被害が及ぶと怒ったファンはカンインの脱退を要求したが、SMは10年間、カンインを脱退させなかった。そうして2019年7月、カンインはSUPER JUNIORを脱退した。

ほかにも、EXO・チャンヨルや元NCTルーカス、SHINee・オンユ、東方神起・ユンホなど、私生活問題で物議を醸したアーティストが多くいながら、SMは彼らを受け止めてきた。

オンユのその後の警察調査の結果、嫌疑なしで事件が終結したが、チャンヨルの場合は明確な釈明なくグループ活動を強行している。ルーカスに至っては、騒動をすべて認めたにもかかわらず、公式に脱退したのは最初の暴露から2年が経過した後だった。

K-POPファンの間でも“寛大な事務所”として定評のあったSMなだけに、警察の調査結果が出てもいない時点で、性犯罪で訴えられた事実だけで容赦なく脱退を発表したのは異例の状況だ。

過去に類を見ないSMの決定に、ファンの間ではそれだけテイルの容疑が重大なのではないかという方向に世論が集まっている。